製造業への転職は難しい?未経験から始めやすい作業を紹介
「モノづくりに興味はあるけど、専門知識や経験がないから製造業への転職は難しそう」
「自分でもできる仕事はあるんだろうか?」
結論から言うと、製造業は未経験からでも転職できる業界です。
もちろん経験者であれば有利ですが、製造業は慢性的な人手不足のためその入口が広く設けられているのが特徴。
この記事で詳しく紹介していきます。
★この記事でわかること
- 製造業とは?
- 製造業への転職は難しい?
- 年代別の難易度と対策
- 未経験から始めやすい製造業の仕事
- 製造業への転職活動、ポイントは?
- あると有利!製造業で活かせる資格
- 未経験から製造業を目指すならHOPEエージェント
- まとめ
■ 製造業とは?
製造業とは、一言でいえば「モノづくり」に関わる産業です。
毎日使っているスマートフォンやパソコン、食品や医薬品、着ている服まで、私たちの生活に欠かせない「製品」は製造業によって生み出されています。
日本の経済を古くから支えてきた基幹産業でもあり、その範囲は非常に幅広いのが特徴。
身近なところでは、トヨタやソニー、パナソニックなどが製造業の代表例です。
【 製造業の分類例 】
食品・飲料 ⇒ 冷凍食品、お菓子、ビール、ジュースなど
自動車・輸送用機器 ⇒ 乗用車、バイク、トラック、船舶、航空機など
家電・電子部品 ⇒ テレビ、冷蔵庫、スマートフォン、半導体など
化学 ⇒ 化粧品、洗剤、プラスチック、医薬品など
鉄鋼・金属 ⇒ 建材、機械の部品、アルミ缶など
■ 製造業への転職は難しい?
結論から言うと、製造業への転職は経験者であれば有利ですが未経験者でもチャンスが十分あります。
その理由を以下で説明します。
製造業は人手不足な業界
経済産業省・厚生労働省・文部科学省が発表した「2025年版 ものづくり白書(概要)」では、製造業に影響を及ぼしている社会情勢として以下3つが上位に入っています。
・原材料価格(資源価格)の高騰 93.6%(前年比+1.7%)
・エネルギー価格の高騰 87.6%(前年比+5.3%)
・労働力不足 66.7%(前年比+7.5%)
なかでも「労働力の不足」に関しては、前年と比べて7.5%も増加。
製造業の現場における「人手不足」を裏付けています。
※参照元:経済産業省・厚生労働省・文部科学省┃2025年版 ものづくり白書(令和6年度 ものづくり基盤技術の振興施策)概要
人材確保に向けて中途採用に力を入れている
経済産業省が発表した「令和6年度製造基盤技術実態等調査事業」によると、製造業では人材確保に向けて以下の取り組みを行っています。
・賃上げ 79.3%
・中途採用の強化 74.3%
・新卒採用の強化 46.8%
最も力を入れているのは給与の賃上げ。
そして僅差で「中途採用の強化」、次に「新卒採用の強化」を行っています。
このように、人手不足解消のために採用を積極的に行っている姿勢が読み取れます。
※参照元:経済産業省┃令和6年度製造基盤技術実態等調査事業(我が国ものづくり産業の課題と対応の方向性に関する調査)報告書
製造業では教育体制が整っている
製造業では、新入社員や未経験で転職してきた人に向けて研修や教育の仕組みが整っている企業が多くあります。
まずはシンプルな作業からスタートし、少しずつスキルや知識を身につけながら、より高度な業務へと段階的にステップアップしていけます。
例えば、ライン作業では最初は簡単な組み立てや梱包から担当します。そこから品質のチェックや機械の操作といった、責任ある仕事へと進んでいく流れです。
また、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を重視している職場も多く、実際の現場での作業を通じて、必要なスキルを実践的に学べるのも特徴です。
先輩のサポートや仲間との連携を通じて、仕事内容だけでなく、職場のルールや安全に関する知識もしっかり身につけていくことができます。
■ 年代別の難易度と対策
20代
20代は製造業への転職がしやすい年代です。
経験が少なくても、仕事を覚えて長期的に働ける人材は企業にとって魅力的な人材です。
また、製造業は体を使う仕事もあり、若さが強みになります。
例えば、生産ラインでの作業員や品質チェックの補助、倉庫での荷物の管理のような仕事に就きやすいでしょう。
転職する時は、基本的な仕事のマナーを身につけ、パソコンの基本操作(特にExcelやWord)や製造業について勉強しておくと評価につながるでしょう。
面接では、「新しいことを学ぶのが好き」「長く働きたい」というアピールが効果的です。
20代のうちに製造業で働き始めれば、専門的な知識や技術を少しずつ身につけていけます。
30代
30代は経験と若さのバランスが取れていて、製造業でも活躍が期待される年代です。
ただし、まったく経験がない状態からの転職は20代に比べると少し難しくなります。
今までの仕事で身につけた技能を生かせる職種を選ぶと、転職のチャンスが広がります。
転職の準備として、今までの仕事の経験が、製造業でどう役立つか考えをまとめたり、製造業で役立つ資格を取得したりしておくと良いでしょう。
面接では「これまで身につけたスキル」や「チームをまとめられる」といった点をアピールしましょう。
30代は製造業で中堅社員として活躍できる、ちょうどいい年代だと言えます。
40代
40代になると、多くの企業が豊富な経験や専門知識を求めます。
転職の際に気をつけるポイントとして、これまでの経験を具体的に説明できるようにしましょう。
また、体力が必要な現場作業よりも、管理や専門職を狙うために製造業で必要な資格を取得する方法もあります。
面接では、長年の仕事で培った問題解決能力や部下の育成経験をアピールしつつ、新しい技術にも興味があることを伝えると良いでしょう。
50代以上
50代以上の方が製造業に転職する際、確かに難しい面もありますが、これまでの豊富な経験を活かせる仕事であれば可能性があります。
部長や課長などの管理職として若手社員を指導するスキルや専門的な資格を持っていることが企業にアピールできる強みになります。
■ 未経験から始めやすい製造業の仕事
製造業には、特別な資格や経験がなくてもスタートできる仕事がたくさんあります。
どのような仕事があるのか見ていきましょう。
ライン作業(組立・加工)
ベルトコンベアなどで流れてくる製品や部品に対して、決められた作業を繰り返し行う仕事です。
「部品を取り付ける」「ネジを締める」「シールを貼る」といった作業を、自分の担当工程で担当します。
なぜ未経験者向け?
作業内容がマニュアル化されていることがほとんどで、一度覚えてしまえば自分のペースで黙々と進められます。
複雑な判断を求められることが少ないため、未経験からでも安心して始められるのが特徴。
特に、集中してコツコツ作業するのが得意な人に向いています。
ピッキング・仕分け作業
倉庫や工場内で、伝票や指示書に基づいて必要な部品や製品を探し集め(ピッキング)、決められた場所やカテゴリごとに分類する(仕分け)仕事です。
ハンディターミナルと呼ばれる端末を使って、バーコードを読み取りながら作業することも多くあります。
なぜ未経験者向け?
指示が明確で、それに従って動くシンプルな作業が中心です。
工場内を歩き回ることが多いので、体を動かすのが好きな人におすすめです。
会社の製品や部品を覚えるきっかけにもなります。
検品・検査
完成した製品や部品に、キズや汚れ、破損がないか、正しく作動するかなどをチェックする仕事です。
「品質を守る最後の砦」とも言える重要な役割を担います。
目視でのチェックのほか、簡単な測定器を使うこともあります。
なぜ未経験者向け?
チェック項目や基準が明確に決められているため、未経験でも判断に迷うことは少なめ。
体力的な負担が少ないため、性別や年齢を問わず活躍できます。
細かい点に気づける、注意深い性格の人にぴったりです。
梱包・包装・ラベル貼り
完成した製品を段ボール箱に詰めたり、きれいに包装したり、正しい配送先が書かれたラベルを貼ったりする、出荷前の最終工程です。
製品をお客様の手元に安全・確実に届けるための大切な仕事です。
なぜ未経験者向け?
手順がシンプルで覚えやすい作業が中心です。
丁寧さが求められますが、特別なスキルは必要ありません。
「自分の仕事が、そのままお客様に届く」というやりがいを感じやすいポジションです。
食品加工・補助作業
食品工場で、お弁当の盛り付け、パンやケーキのトッピング、野菜のカット、材料の計量などを行う仕事です。
調理そのものというよりは、その前後の補助的な作業が多くなります。
なぜ未経験者向け?
普段の料理の延長線上でイメージしやすく、未経験でもすぐに慣れることができます。
衛生管理のルールは厳しいですが、作業自体は簡単なものがほとんどです。
食に関わる仕事がしたい人におすすめです。
営業
意外に思うかもしれませんが、製造業の営業は未経験者歓迎の求人が多い職種の一つです。
自社が作った製品を、他の企業(法人)に提案・販売する仕事がメイン。
お客様の課題を聞き、それを解決できる製品を紹介し、関係を築いていきます。
なぜ未経験者向け?
製品知識は入社後に研修でしっかり学べるため、技術的な経歴は問われないことが多いです。
むしろ、人柄やコミュニケーション能力が重視されるため、販売や接客など異業種での経験を活かせます。
■ 製造業への転職活動、ポイントは?
1. 自己分析
未経験からの転職活動において、自己分析は最も重要な準備と言っても過言ではありません。
経験を語れない分、「あなた」という人間の魅力やポテンシャルを伝える必要があるからです。
まずはノートとペンを用意して、以下の点についてじっくり考えてみましょう。
「なぜ製造業なのか?」を深掘りする
面接で必ず聞かれるこの質問に、説得力をもって答えるための土台を作ります。
「なんとなく安定してそう」という理由だけでは、熱意は伝わりません。
あなた自身の正直な気持ちや、過去の経験からくる動機を見つけることが志望動機に深みを与えます。
【 考えるヒント 】
・昔からモノづくりや、機械をいじるのが好きだった
・自分が毎日使っている〇〇(車、スマホ、化粧品など)が作られる過程に純粋な興味がある
・一つのことに集中して、コツコツと取り組む作業にやりがいを感じる
・日本の産業を支える仕事に、誇りを持って取り組みたい
過去の経験から「活かせる強み」を洗い出す
「製造業の経験はないから、アピールできることがない…」と落ち込む必要はありません。
どんな経験の中にも、必ず製造業で活かせる「武器」が隠されています。
これまでの経験を棚卸しして「この力は製造業の〇〇という仕事で役立ちそう」と結びつけて考えてみましょう。
【 考えるヒント 】
接客や販売業
お客様の要望を汲み取る「傾聴力」、ハキハキとした「コミュニケーション能力」
⇒ 営業、品質保証などで活かせる
事務職
PCスキル(Excelでのデータ集計など)、ミスなく作業する「正確性」
⇒ 生産管理、調達、工場事務などで活かせる
飲食業
チームで効率よく動く「協調性」、忙しい時間帯を乗り切る「体力・忍耐力」
⇒ ライン作業、食品加工などで活かせる
アルバイト経験
時間を守る「規律性」、指示を素直に聞く「素直さ」、真面目に続ける「継続力」
⇒ どんな仕事にも活かせる強み
自分の「得意・不得意」を正直に理解する
自分に合った仕事を見つけ、入社後のミスマッチを防ぐためには自己理解が大切です。
例えば「一人で黙々と、同じ作業を繰り返すのが得意」ならライン作業や検品が、「チームで協力し、体を動かすのが好き」ならピッキングや仕分けが向いているかもしれません。
自分の強みや弱みを分析して、応募する職種を選ぶ際の指針にしましょう。
【 考えるヒント 】
・一人で黙々と作業するのが好きか? チームで協力するのが好きか?
・同じ作業を繰り返すのは苦にならないか? 飽きっぽい性格か?
・体を動かすのは好きか? じっとしている方が楽か?
・細かい部分のチェックは得意か? 大雑把な性格か?
2. 企業分析
自己分析で「なぜ製造業で働きたいか」が見えてきたら、次は「では、どの会社で働きたいか?」を具体的にしていきましょう。これが企業分析です。
企業分析をしっかり行うことで、面接で説得力のある志望動機を語れるようになるだけでなく、入社後に「思っていたのと違った…」と後悔するリスクを減らすことができます。
BtoBかBtoCか
まず、企業には大きく分けて2つのタイプがあります。
■BtoC企業(Business to Consumer)
自動車、食品、家電、化粧品メーカーなど一般消費者向けの製品を作っている会社です。
普段から名前を知っている有名企業が多く含まれます。
■BtoB企業(Business to Business)
電子部品、素材、工作機械など他の企業向けの製品(部品や材料)を作っている会社です。
一般的には無名でも、特定の分野で世界トップシェアを誇る優良企業が数多く存在します。
未経験からの転職では、つい有名なBtoC企業に目が行きがちですが、製造業にはBtoB企業も多数あります。
「自分が使っているスマホには、どこの会社の部品が使われているんだろう?」といったようにいつもと違った視点で調べてみると、魅力的なBtoB企業に出会えるでしょう。
企業の公式サイトは熟読する
興味のある会社を見つけたら、その会社の公式サイトを隅々までチェックしましょう。
採用担当者は「当然、うちのサイトは見てくれているよね?」と思っています。
■製品情報・事業内容
「何を作って、どうやって儲けている会社なのか?」を理解します。
主力製品は何か、その製品は社会でどのように役立っているのかを自分の言葉で説明できるようにしましょう。
■社長メッセージ・経営理念
「会社が何を大切にしているか?」が分かります。
「品質第一」「挑戦」「社会貢献」など、その会社の価値観が自分の考えと合うか確認しましょう。
志望動機に繋げやすい重要な部分です。
■採用情報
「どんな人を求めているか?」が書かれています(求める人物像)。
「社員インタビュー」や「一日の流れ」といったコンテンツがあれば必ず読み込みましょう。
働く自分の姿を具体的にイメージするのに役立ちます。
■IR情報・投資家向け情報(できればでOK)
少し難しく感じるかもしれませんが「業績ハイライト」などのページを覗いてみましょう。
売上や利益が伸びているかを確認するだけで「勢いのある会社だな」といったことが分かり、企業選びの参考になります。
外部のリアルな情報を集める
公式サイトは「会社の公式な顔」ですが、よりリアルな情報を得るためには外部のサイトも活用しましょう。
■転職サイト・就職情報サイト
求人情報だけでなく、企業紹介の記事や、そのサイト独自に取材したインタビューが掲載されていることがあります。
■ニュース検索
Googleなどで会社名を検索してみましょう。
「新工場を設立」「〇〇という新技術を開発」といった最近のニュースが出てくれば、会社の将来性や勢いを知ることができます。面接時の話題にもなります。
■口コミサイト
現職の社員や元社員の書き込みが見られます。
給与や働き方などリアルな情報が得られますが、あくまで個人の感想であり、情報が偏っている可能性もあるため参考程度に留めておくのが賢明です。
3. 履歴書を書く
情報は正確に記入
氏名・住所・連絡先・学歴・職歴など基本情報に誤字脱字がないかしっかりチェック。
特に日付や学校・会社名の記載ミスは、信用を落とす原因になるから注意です。
証明写真
スーツ着用・背景は無地が基本で、清潔感のある写真を使いましょう。
サイズが合っているか、貼り方がずれていないかも要確認を忘れずに。
意外と見落としがちですが、第一印象はここで決まることも多いです。
志望動機
ここが最も重要なアピールポイントです。
自己分析と企業分析で考えた「なぜこの企業でなければならないのか」を自分の言葉で具体的に記述しましょう。
盛り込むのは、企業の理念や事業内容に共感した点、自分の強みをその企業でどのように活かせるのか、入社後にどのように貢献したいのか、といった要素。
使い回しの文章はすぐに見抜かれます。一社一社、心を込めて作成しましょう。
4. 職務経歴書を書く
形式
職務経歴書に決まったフォーマット自体はありませんが、書き方としては主に3つのスタイルがあります。
■編年体式
時系列順に経験を書いていくスタイル(例:2018年〇月〜2020年△月)。
転職回数が少なく、キャリアが一貫している人におすすめ。
■逆編年体式
最新の職歴から書いていくスタイル。
直近の実績や経験を強調したいときにおすすめです。
■キャリア式
経験職務やスキル別にまとめて書く形式(例:生産管理経験・品質改善経験など)。
職種を問わず幅広く経験してきた人や、アピールしたい業務が明確な人に向いています。
業務内容と実績
ただ「製造ラインを担当」と書くだけではなく、具体的な業務内容と成果・工夫・改善点まで書けると良いです。
【 例 】
○○製品の組立・検査を担当。
月産△△個の生産ラインで、〇%の歩留まり改善に貢献。
5S活動の推進により作業効率を向上。
このように、数字・工夫・結果の3点セットを意識すると説得力がアップします。
また、未経験者の場合でも「業務内容・実績」欄でアピールできるポイントはちゃんとあります。
製造業そのものの経験がなくても「これまでの仕事で身につけたことが、どう製造業に活かせるか」を伝えるのが大切です。
【 例 】
倉庫内作業で、8時間立ち作業に従事。繁忙期も無遅刻無欠勤で対応。
飲食業のキッチンで長時間立ちっぱなしの調理・洗浄業務を担当。
⇒体力・継続力が求められる業務でアピールできる
接客業でスタッフ間の情報共有を徹底し、クレーム対応を円滑化。
アルバイトリーダーとして新人教育を担当し、現場の定着率向上に貢献。
⇒チームでの連携・報連相の経験をアピールできる
資格やスキル
取得・保有している資格やスキルを記載する欄です。
資格は正式名称で記載しましょう。
スキルは、経験に基づいて「○○の実務経験(6年)」といったように記載します。
自己PR
職務経歴の最後には、自己PR欄を設けます。
これまでの経験から得た強みや仕事に対する姿勢、入社後の意欲などを簡潔にまとめます。
履歴書の志望動機と内容が重複しすぎないように注意しつつ、一貫性を持たせることが重要です。
5. 面接対策
書類選考を通過したら、いよいよ最終関門の面接です。
面接は、書類だけでは伝えきれないあなたの熱意を直接アピールできる絶好のチャンスです。万全の準備で臨みましょう。
基本マナー
どんなに良い受け答えができても、基本的なマナーが欠けていると評価は大きく下がってしまいます。
当たり前のことを当たり前にやるのが大切です。
■清潔感のある身だしなみ
工場勤務希望でも、面接はスーツが基本です。
シワのないスーツ、磨かれた靴、清潔感のある髪型を心がけましょう。
■時間厳守
指定された時間の5〜10分前には受付を済ませられるように到着します。
早すぎても、もちろん遅刻もNGです。
■明るい挨拶とハキハキした受け答え
入室時の「失礼します」から、面接中の受け答え、退室時の「ありがとうございました」まで、明るくハキハキと。
相手の目を見て話すことを意識するだけで、自信があるように見え、好印象を与えます。
頻出質問の回答は準備しておく
自己分析と企業分析で考えたことを、自分の言葉でスムーズに話せるように準備しておきましょう。
丸暗記ではなく、要点を押さえておくのがポイントです。
「自己紹介をお願いします」
1分程度で簡潔に話せるように準備します。
「氏名 → 簡単な職務経歴 → 製造業への興味と応募職種への意欲」の流れが基本です。
「なぜ製造業へ?なぜ当社に応募されたのですか?」
面接での最重要ポイントです。
「モノづくりへの憧れ(自己分析)」や「御社の〇〇という製品や技術、理念に魅力を感じた(企業分析)」を繋げて、自分なりのストーリーを語りましょう。
「あなたの長所と短所を教えてください」
長所は、自己PRで伝えた「活かせる強み」を具体的なエピソードを交えて話します。
短所は正直に伝えつつ、それを改善するために努力していることをセットで話すのが鉄則です。
「心配性なところがありますが、その分、何度も確認することでミスなく作業を進めることができます」のように、ポジティブな側面も伝えられるとベストです。
「体力はありますか?単調な作業は平気ですか?」
特に現場職の面接ではよく聞かれる質問です。
正直に、かつポジティブに答えましょう。
「はい、前職では立ち仕事が中心でしたので体力には自信があります」「一つのことに集中して取り組むのが得意なので、コツコツと進める作業は自分に向いていると考えております」など不安を感じさせない回答を準備します。
「何か質問はありますか?」(逆質問)
「特にありません」は意欲がないと見なされるためNG。
企業分析で見つけた気になる点や、入社後の働き方について質問し、「本気でこの会社で働きたい」という姿勢を見せましょう。
【 逆質問の良い例 】
「未経験からスタートされた方は、一人前になるまでにどのような研修やサポートを受けられていますか?」
「〇〇(製品名)の製造において、最も大切にされていることは何ですか?」
【 逆質問のNG例 】
給与や休日、残業時間など、待遇面に関する質問(内定後や最終面接で聞くのがベター)
調べればすぐに分かること(「御社の主力製品は何ですか?」など)
■ あると有利!製造業で活かせる資格
製造業の仕事は未経験者でも応募できますが、現場に必要な資格を持っていると有利です。
代表的な資格をいくつか紹介します。
フォークリフト免許
フォークリフトは、主に工場内で重い荷物を運ぶ際に用いられます。
フォークリフトを運転するための資格は以下の2種類です。
■フォークリフト運転特別教育
・積載量1トン未満
・取得日数:2日程度(12時間)
■フォークリフト運転技能講習
・積載量1トン以上
・取得日数:5日程度(35時間)
小型移動式クレーン資格
クレーンは、荷物を吊り上げて移動させる機械です。
「小型移動式クレーン資格」を取得することで、重さ5トン未満であれば移動式クレーンを操作できます。
取得にかかる日数は3日程度(20時間)です。
玉掛け(国家資格)
玉掛けとは、クレーンで持ち上げた荷物をフックに掛け外しする作業です。
正式名称は「玉掛け技能講習修了」で、国家資格でありながら合格率は95%と高いです。
取得にかかる日数は3日程度です。
アーク溶接作業者
アーク溶接とは「アーク放電」という強力な電気の火花を使って金属を溶かし、くっつける溶接方法です。
建設現場や工場など、鉄骨・パイプ・機械部品の接合によく使われています。
このアーク溶接の資格は、労働安全衛生規則に基づくアーク溶接の特別教育を修了することで取得できます。
取得にかかる日数は約3日間(21時間)です。
■ 未経験から製造業を目指すならHOPEエージェント
未経験から製造業や工場の仕事を探している方、ぜひ製造業特化型人材エージェントの「HOPE.AGENT(ホープエージェント)」をご利用ください。
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■ まとめ
この記事では「製造業への転職は難しいのか?」というテーマをもとに、未経験者でも目指しやすい理由とその具体的なアクションを紹介しました。
ポイントは以下のとおりです。
・製造業は慢性的な人手不足で、中途採用に力を入れている
・教育体制が整っており、未経験からでも始めやすい仕事が多い
・20代〜50代まで、年代ごとに求められるアピールポイントは異なる
・自己分析・企業分析・履歴書や職務経歴書の準備が転職成功の秘訣
・フォークリフトや玉掛など、現場で役立つ資格があるとより有利
・製造業特化のエージェントを活用すれば、転職活動の不安も軽減できる